あの人は今〜vol.1
呉闘士で唯一の女性出演者 中井智枝さん
2000年度に呉闘士出演以来、オファーが来ず、大型免許取得を目指しカナダへ留学。現在はそのままカナダへ残り、溶接業を営む。そんな中井さんに直撃インタビュー。
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『呉闘士に出演しようと思ったきっかけはなんですか?』
2000年2月に長野にスノーボードをやりに行った時、リフトに乗り損ねて頭を強打したんです。それ以来、記憶力の低下が激しくて・・・よく覚えて無いんです。
『撮影をしている時はどうでしたか?』
すべてが始めての環境だったので、とても戸惑いました。監督はとても恐く、何度もNGを出しては怒鳴られたんです。へこみました。でもそんな私に優しい声を掛けてくれたのは照明さんでした。名前は分からないけど、とても素敵な方だと思いました。あ、ガンマイクの人もかっこよかったな。
『現在はどんな仕事をされていますか?』
監督に「いつかトラックの運転手の役を頼むかもしれない」と言われ、友人の勧めでカナダの大型免許専門の学校に通ったんです。そこでスクールメイトのサンタロッサに出会い、実家の造船所でアルバイトをさしてもらう事になったんです。今はそこで鉄と鉄を溶かしてくっつけています。
『出演前と今では何か変わりましたか?』
カナダへ来る前は、渋谷でアパレル業を営んでいました。来る日も来る日もコギャル相手に死に物狂い。死ぬかと思いました。そんな私が、今ではカナダで弟子2人をもつ溶接のプロ。出演前とは違って溶接を教える楽しさや自分自信が溶接に対する楽しみの枠が広がりました。呉闘士なくして、今の自分は存在しません。
『中井さんにとって「夢」を実現するとは?』
夢って結局、自分自信を認めるか認めないかだと思うんです。私は今、溶接技士の認定書を持っています。でもこれは夢じゃない。本当の夢は、いつかまた呉闘士の出演がきた際に、監督に誉められる事。セリフ、演技、運転、何でもいいんです。素顔の自分をさらけだして素直に誉められたなら、きっとそこから次のステップアップへと繋がるはず。ただの火では鉄をくっつけられません。でもそこにガスを加える事によって、それは実現されるのです。わたしにとって、「夢=ガス」なんです。 |
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